小学校になり始まる「算数」ですが、算数の好き嫌い、得意不得意ははっきりと表れますね。この時期に算数への苦手意識が根付いてしまうと中学校に上がっても成績が伸び悩んだりします。ですから、低学年のうちに算数のつまずきを解消しましょう。
この記事の目次
どこでつまずいているのか?
まずは、お子さんがどこでつまずいているのか調べる必要があります。
小学一年生の算数のつまずきでは、
●数字が書けない
●数字の意味が分からない
数字の順番が分かっていない子がいます。「3の次には4が来る」「4の次には5が来る」という事を理解出来ていない。
●足す(+)が増やす、ひく(-)が減らすという事が理解出来ていない。
●文章問題の文の意味を理解出来ていない
等があります。小学一年生のつまずきはとっても些細な事です。でも、その些細なつまずきを先生やご両親が見逃してしまうと大変です。ちょっとした言葉の意味が理解出来なくて、本来は国語力が乏しいのに子供は「自分は算数が出来ない」と算数に苦手意識を持ってしまう事もあるからです。
本当のつまずきは国語?
上記でもお伝えしましたが、算数のテストの点が悪いからと言って算数でつまずいているとは限りません。
算数の計算問題は、出来ていて文章問題が解けていないならば、文章の理解力に問題がありますね。
例えば、「車が3台来ました。」という文章の「来た」という部分イコール「増える」という認識に至らない子がいます。
これは、「来ました」という言葉の意味をイメージ出来ていない為に増える事だという事が分からずに足し算にすれば良いのか引き算にすれば良いのか悩んでしまうケースですね。
ゲーム感覚で国語力を伸ばす
算数の文章題で足し算か引き算かを見分けれるように訓練しましょう。
足し算の言葉…合わせる・もらう・来る・買う・一緒にする・全部で
引き算の言葉…あげる・残りは・違いは
このような言葉を文章題の中から見つけれるようにすれば良いのです。
家庭でできる遊びは、上記の言葉を書いたカードを厚紙などを使って作ってあげて下さい。
それをトランプの神経衰弱のように並べます。そして、順番にめくっていきめくったカードが足し算か引き算かどちらかを答える。
先に答えた方がカードをもらえてカードの枚数の多い方が勝ちというゲームです。このゲームで足し算の言葉と引き算の言葉を理解したら、後は文章問題の中からその言葉を見つけて丸で囲むようにすれば文章問題が解けるようになってきます。
数字の意味の理解
数字が書けないという事については根気強く数字の練習に付き合ってあげて下さい。
お子さんだけではなく、お母さんも一緒に数字を書いたり、家計簿をつけたりと一緒に机に向かうとお子さんの励みになりますね。
数字の意味が理解出来ない子には、実践で覚えさせるのが一番ですね。おやつの時間に「お母さんにクッキー1枚ちょうだい」と言ってクッキーを1枚貰うとか、「飴を2個ちょうだい」と言って実際に2個貰うという事を繰り返しているうちに数の概念が身についてきますね。
これは、焦らずに実践の中で身につけさせるのが一番ですから、幼稚園くらいの時から少しずつ実践していくと良いですね。
いくつといくつ?
数の合成と分解の理解を深める。
繰り上がりの足し算の基本となるのが「いくつといくつ」です。ここをしっかりと理解していると繰り上がりの足し算でつまずかずにすみますね。
生活の中で…
我が家では、毎朝のデザートに果物を大皿にどーんと出しています。敢えて、個々のお皿に盛りつけずに大皿で出しているのには訳があります。
まず初めに、一番下の子がお皿に果物が何個あるか数えます。そして、次に上の子がそれを一人何個ずつになるか計算をしてくれます。
その計算が終わると一斉にデザートを食べ始めるのです。これを幼稚園の時からずっと続けてきた下の子は、とっても数字に強い子になったのです。
遊びながら…
上の子が算数でつまずいた時から、遊びの中で数に携わる様に心掛けてきました。上記のデザートを大皿で盛り付ける事を続けた結果、遊びの中だけで下の子は数字に強い子になり、「いくつといくつ」が得意になり、まだ学校では習っていない大きな数の計算も自然と出来るようになりました。
机に向かうだけが勉強ではなく、生活の中で遊びながら、身につけていくという事が算数を得意にする近道だと思います。